完全室内飼いだから大丈夫——そう思っていても、夏になると気になるのがノミやマダニ。実は人の衣類や靴について家の中に持ち込まれることがあり、室内飼いの猫でも感染することがあります。かゆがる、しきりに毛づくろいをする、といったサインを見逃さないことが大切です。
この記事では、猫のノミ・ダニ対策について、見つけ方から予防、駆除のポイントまでやさしく解説します。
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- ノミは気温13℃以上で活動。夏はもちろん暖房の効いた冬も油断できない
- 室内飼いでも、人の服や靴について持ち込まれることがある
- 「黒い粒(ノミのフン)」がいちばん見つけやすいサイン
- 市販薬より、動物病院で処方される予防薬が確実で安全
猫につくノミ・マダニってどんな虫?
猫に寄生する代表格がネコノミ。体長2mmほどで、被毛の間を素早く動き回ります。気温13℃以上で活動が活発になり、25〜30℃前後がもっとも繁殖しやすい環境。つまり夏はピークシーズンですが、暖房の効いた室内では冬でも増えることがあります。
一方マダニは草むらに潜み、通りかかった動物にくっついて吸血します。散歩に出る犬に比べると猫は遭遇率が低いものの、ベランダに出る猫や外に出る機会がある猫では注意が必要です。
室内飼いなのに、なぜ?
ノミが家に入り込むルートはいくつもあります。
- 人の衣類・靴・カバンについて入ってくる…もっとも多いパターンです。
- ベランダや玄関先…わずかな外気に触れる場所でも侵入経路になります。
- 同居の犬の散歩…犬が外から連れ帰ってしまうことも。
- 引っ越し先や来客…前の住人のペットのノミが残っているケースもあります。
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見つけ方|「黒い粒」がいちばんのサイン
成虫を見つけるのは意外と難しいため、目印になるのがノミのフンです。背中やしっぽの付け根、首まわりに黒くて小さいゴマのような粒がないかチェックしましょう。
見分け方は簡単で、粒を湿らせたティッシュの上に置くと、赤茶色ににじめばノミのフン(吸った血が混ざっているため)。ただの汚れなら色は出ません。ノミ取り用の目の細かいコームで背中からしっぽに向かってとかすと集めやすくなります。
あわせて、こんな様子も要注意です。
- 体をかゆがる、しきりに噛む・なめる(毛づくろいが極端に増える)
- 首や腰、しっぽの付け根の毛が薄くなる、赤い発疹ができる
- 落ち着きがなく、急に走り出す
- 歯ぐきが白っぽい(大量寄生による貧血。子猫では命に関わることも)
放っておくとどうなる?
- ノミアレルギー性皮膚炎…唾液へのアレルギーで、強いかゆみと脱毛が起こります。
- 瓜実条虫(サナダムシ)…毛づくろいでノミを飲み込むと腸に寄生します。
- 貧血…大量寄生時、とくに子猫やシニア猫で危険です。
- 人への被害…人も刺されて赤くかゆい発疹が出ます。マダニは重い感染症を媒介することもあります。
マダニを見つけても自分で引き抜かないこと。口の部分が皮膚に残ったり、体液が逆流して病気のリスクが高まったりします。必ず動物病院で取ってもらいましょう。
予防と駆除のポイント
① 予防薬は動物病院で
もっとも確実なのは、動物病院で処方される滴下タイプ(首の後ろに垂らすスポットオン)や飲み薬。月1回の投与が一般的で、体重や年齢に合わせて処方してもらえます。市販品は効果が穏やかなものも多く、犬用を猫に使うと中毒を起こす成分(ペルメトリンなど)が含まれる場合があるため、猫に犬用の薬は絶対に使わないでください。
② 洗うだけでは終わらない
猫の体にいるノミは全体のごく一部で、大部分は卵や幼虫として部屋の中(カーペット・寝床・すき間)にいます。そのため、猫の駆除と同時に環境のケアが欠かせません。
- 猫のベッドやブランケットは60℃以上の湯や乾燥機で加熱する。
- カーペットや畳、家具のすき間までこまめに掃除機をかける(吸ったゴミはすぐ捨てる)。
- 再発しやすいので、1か月以上は続けてケアする。
③ 同居のペットもまとめて対策
多頭飼いの場合、1匹だけ処置しても他の子から戻ってきてしまいます。家にいる犬猫は全員まとめて予防・駆除するのが鉄則です。
よくある質問
地域や住環境にもよりますが、人が持ち込むリスクがあるため、獣医師と相談のうえ予防しておくと安心です。夏だけ、あるいは通年など、暮らし方に合わせて相談してみてください。
その時点でついている成虫は減らせますが、卵や幼虫、部屋に潜んでいるものには効きません。駆除薬と環境の掃除をセットで行う必要があります。
つぶすと卵が飛び散ることがあるので避けましょう。粘着テープに貼り付けるか、洗剤を溶かした水に沈めて処分してください。
まとめ
猫のノミ・ダニ対策は、①動物病院での予防薬 ②黒い粒(フン)の定期チェック ③寝床と部屋の掃除の3本柱。室内飼いでも人が持ち込むことがあるので、「うちは大丈夫」と油断しないことが大切です。かゆがる様子や脱毛が見られたら、早めに動物病院に相談してくださいね。
※この記事は一般的な情報をまとめたものです。予防薬の使用や治療については、必ずかかりつけの動物病院にご相談ください。
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